冬のガレージ格闘記
数十万、百万人以上が住む都市でこれだけの雪が降る所は世界中のどこにも無い。
6メートル以上の降雪地で、除雪や排雪をしながら人が暮らす都市は地球上の日本にしかないのだ。
雪の降らない地域に住む人には想像も出来ない事がたくさんある。
「スキーやスノボが出来ていい」とか、「クリスマスの雪景色がきれい♪」などと、悠長なことは言っていられないのだ。
南国に暮らす方のために。
雪の降らない所は私にとっては「南国」と同じだ。
「6メートルも雪が降ったら2階まで埋まっちゃうじゃん!?」
なんて思っている人はいねぇか?

んなわけないだろ!!
一日中マイナス気温でも雪は融けるのだ。
「う〜っそ〜!?」
なんて言うな!

日光で融けるのだ!!!
こんな人のためにちょっと説明。
<降雪量>とは雪が降った量。これは実際に降った高さで測っている。
もう一つは
<積雪量>これは融けた分を引いた、残っている雪の高さ。
しかし、実際には風で飛ばされたりするのでもっと少なくなる。
「道路」、つまり「車道」は除雪される。
通常は交通量の少ない「深夜」に行われ,雪は舗道側に積まれる。
やがて、車道へ積まれて車線が狭くなり、1車線はほぼなくなってしまう。

道路によって「排雪区間」があり、雪をダンプカーに
積み込み、「雪捨て場」に捨てるのだ。

この雪、場所によっては6月まで融けきらずに
残っている場合がある。
では、自宅の敷地に降った雪はどうするのか。
当然「除雪」する。
日常会話では「雪かき」とか、地方によっては
「雪はね」と言う。

その「雪はね」道具の代表的なものに「ママさんダンプ」と言うものがある。
「ママ」「さん」が付くえらーい道具なのだ。
今時、スナックの「ママ」でさえ「さん」付けで呼んでは
もらえない。

その上「ダンプ」が付くのだ!
場所:留寿都村 ルスツリゾート付近
突然の雪が降るとタイヤはまだ夏タイヤなので滑って大変だ。
ここは前日まで雪が無かった。
一晩でこうなってしまうのだ。
スタッドレスタイヤ
北海道の多くの人は11月にタイヤ交換を行う。
殆どの人がホイル付きで夏用冬用の2セットを持っている。
この時期になると女性は大変なのだ。
自分でタイヤ交換をするのは大変なので手近な男にやって貰うのだ。
突然か弱くなり、出来ないのが当然という顔をする。
近くにそういう女性がいると我々男は何台分ものタイヤ交換をしなければならなくなる。
今年もタイヤ交換
             2005-11-13
毎年11月上旬になると恒例のタイヤ交換をしなければならない。
タイヤ交換は意外と重労働。
一日3台もやると腰がガタガタ。
外した夏タイヤはきれいに洗って保護材を塗って
春まで保管。結構場所をとるので大変。

自作廃油ストーブ<鉄瓶28号>大活躍!!
気温が下がると火を大きくするので、燃料の減りが速い!
在庫の廃油だけで今シーズン間に合うかちょっと心配に
なってきた。
雪に備えて・・
オイル交換とグリスアップ。
古いオイルはそのまま<鉄瓶28号>へ
わずか1リッター足らずなので
1時間ほどで無くなってしまう。

この除雪機、昨シーズン手に入れた。
なんと、ハイブリッドなのだ!!
走行はバッテリーで行う。
オーガはエンジンで回し、
エンジンで充電しながらバッテリー走行
するハイテクなのだ。
排雪する時の雪の抵抗で走行速度を自動的に変えてくれる。
オーガの回転は電磁クラッチで行う。
この除雪機は重量約300キロ、ワンボックスカーにギリギリ積み込めるサイズ。
オーガタイプの除雪機はこれくらいあったほうが安全なのだ。
右左折はクローラ(キャタピラ)で行うのでゆっくりとした動作になる。
ここが安全と危険の境目なのだ。

 数年前、借りた小型の除雪機で除雪を行っていた。その除雪機は軽いので左右走行やUターンは人力で楽に回る。
ここがミソだ。
Uターンした時、そこに妻がいた
なんと、
妻の足をオーガに巻き込んでしまったのだ。
長靴は裂け、つまは悲鳴を上げた。
ふくらはぎを巻き込んだのだ。
 すぐ救急車を呼び、病院へ行ったが治療を待つ間不安で仕方がなかった。
もし傷害が残ったらどうしよう・・・。
もう二度と除雪機は使うまいと思いました。
そして、除雪機購入を考えたときも、雪を飛ばすタイプではなく、押すタイプにする予定でした。
しかし、それでは雪を捨てる場所が無くなるため、やむなくオーガタイプにしたのでした。
ところが、そんな心配は必要なくなりました。
大きいため動きが俊敏でなく、パワーもあるので一人で除雪をやっても短時間で出来るのです。
ちょっと高かったけど、安全を考えるとこの除雪機にして本当に良かった。

その後、妻の足は傷害も残ることなく普段の生活には支障なく過ごせるようになりました。
が、ふくらはぎの大きな傷跡は「へ」の字として残ってしまった。
妻の後ろ姿を見るとき、ふくらはぎが怒っているようで怖い・・・・・。
せめて、○点を付けて、「ぺ」の字にして欲しい・・・・。
今年、中古の低床
ジャッキを導入した。
SVXも問題なく
ジャッキがするりとはいる。
ありがたや低床ジャッキ!
住宅地 冬の出来事
雪の降らない土地に住む人には想像も出来ないことが起きる。

雪が降ると屋根から雪が落ちる。雪かきをしても雪の捨て場に困る。
一番困るのは、隣近所との関係だ。

経験談

我が家の屋根は「無落雪」なのだが、物置が「片流れ」で軒からはみ出た分から雪が若干落ちる場合がある。
裏の土地にわずかにはみ出してしまうのだが、その
雪をスコップで我が家のベランダめがけて投げ飛ばして来るのだ。
その上、
今時はやらない「ピンポンダッシュ」をするのだ。子供ではなく大人がするから手が付けられない。

ベランダの窓に突然雪がぶつかってくると、さすがに妻も驚き、チャイムの音に恐怖を感じて、
外に出られなくなってしまった。


一度そうなるとはみ出したわずかな雪を取り除いたり、雪が落ちないように常に雪を取り除いても無駄なのだ。
延々とその行為が続くき、話も出来ない。

まじめに話をしても突然笑い出したり、悲鳴のような声を上げる。
立派な大人であり、一家の大黒柱なのに、私はそれが信じられなくて、
「狂人か?」と思ったほどだ。
こうなってしまうと、マイホームも苦痛の場所になってしまう。
こんな事で生活を壊されたくないのだ。
以来、住宅密集地には二度と住むまい!! と思った。


住宅地というのは、どんな人が住んでいるか分からないし、どんな人が来るかも分からない。
運が悪ければ、このようなとんでもない人と出会うことになる。
大方の人は隣近所とうまくやろうと、「多少のことはお互い様」という気持ちで接しているし、自然なことだと思う。
特に「雪」に関しては寛容でなければ北海道には住めないのだ。
3方に囲まれていると、どこかの家の雪は必ずと言っていいほど入ってくるのだ。
それが「お互い様」なのだ。
隣の屋根の雪が落ちてくるために、冬は車を置けない、など。
北海道にはこのような状況が数え切れないほどある。
もう「お互い様」は通じないのかもしれない。
除雪後はこんな感じ。
除雪前は・・。
除雪機大活躍。

つい2〜3日前、突然動作しなくなった。
警告ランプが点きっぱなしになり、マニュアル見ると、やはり・・。
「販売店に連絡・・・」。
分かるけどなんとかならないかねぇ。

と、ここまでは2005年の冬。
途中休んだけど、2シーズン目のHP。
ほぼ丸一年が経とうとしています。
2006年は本格的な除雪の映像をアップしていきたいと思います。

2006年  冬

2006年  冬

11月21日本格的な雪が降りました。
まだ根雪にはならないけど、除雪が必要なくらい降ってしまった。
今年はどんな冬になるか、やはり憂鬱にかわりありません。

ルスツ村

函館の帰り、行きは乾燥していたのに翌日の帰りはこの通り。
一晩でこんなになってしまう。

11月というのにすっかり冬模様。
朝の気温はマイナスだ〜!

除雪機の点検

リフトに乗っけてグリスアップと下回りの点検。
バッテリーは充電済み。
導入してもう3年だけど、まだ新車のように元気。


知り合いの除雪を機整備

半日仕事・・・

完成!!

画像だと分かりにくいけど、結構小さい。
5馬力。
この手の大きさは軽くていいが危険。
軽いのでついひょこひょこターンしてしまい、周りの人にケガをさせてしまう。

さびが結構出てきている。
2年間全く動かしていないので全体的に動きが悪い。
しかしエンジンだけは調子いい。

完成!
綺麗になって動きもスム〜ズ。

大雪山連峰

まだ3月になったばかりだというのに、春のような陽気。 きれいでしょ。             2007-3

2007年 4月下旬 今年もタイヤ交換の季節

タイヤ交換の時はフェンダーの中を洗車機で綺麗に。
普段洗えないので年に二回の恒例行事。

ジャッキアップのついでに下回りも洗浄。

6月の稚内公園

出張ついでに<稚内公園>に寄ってみた。結構良い!

戦争時代にゆかりの碑が多い。
右は有名な九人の電話交換手の最後の言葉。この後自決した。

稚内公園からの展望。
Goodです。

2007年10月3日 

2007年10月3日 

三国峠

三国峠

紅葉にはまだ少し早い感じがする。三国峠は中山峠に次いで北海道では冬が早く訪れる。
平野部では大丈夫と思っていても三国峠は雪景色、と言うことも珍しくない。
以前、出張に行った帰り、雪がすごくて帰れなかったことがある。
糠平温泉で一泊して翌日には雪は消えていた。
北海道の冬は本当に大変。10月中には平野部でも初雪が降る。11月中には完全に冬支度を完了させなければならない。また憂鬱な冬が来る・・・。「今年の冬はいい」と思ったことは一度もない。

道南の秋

道南江差町の「鴎島」(かもめ島)という所。空から見ると<かもめ>が飛んでる形をしている。
江差町は<追分け>で有名。明治時代は<鰊>で栄えた町。

海陽丸

港から数百メートルの所で台風により沈没した。
これは復元された鉄筋コンクリート製。
浮かんでいる船でなくではなく、建築物。

鰊で栄えた頃の町並み

当時の雰囲気を再現した建築物。
商店や家屋、会社などが並んでいるが殆どが当時のように再現されている

鰊で栄えた頃の町並み

鰊で栄えた頃の町並み

数百メートルに渡って、驚くほど綺麗に再現されている。
にもかかわらず、あまり知られていないような気が・・。

観光の町なのに、観光客は少ない。が、町はかなり綺麗。
雪の少ない所なので道路幅は非常に狭い所が多いので圧迫感がある。

排  雪

道外の人には珍しいと思うので写真撮ってみました。

ロータリー車

道道なので年に数回「排雪」されます。
深夜車の少ないときにやるので、朝雪が無くなっているとちょっとビックリ。

ダンプで運ぶ

雪を飛ばしながらダンプに積み込み。
見ていて飽きないのは何故だろう。


初めて除雪機を積む

働夢君を使う目的の一つ、除雪機の積み込み。

歩み板のフックが付いている

働夢君にラダーレールを付けるのも初めて。
フックが付いていて、確実にセット出来た。
なんか嬉しい!

奥行きも丁度良い感じ

左右にも結構ゆとりがあっていい。
1.8mのレールはすっぽりと収まる。
積み降ろしは予想以上に楽チン。

軽四は重量物を積載すると走行が不安定になるけど、約300キロの除雪機を積んでも全然問題なし。
普通に走行出来た。恐るべし<働夢君>!


2008年 はる〜

今年は雪解けが早い。とはいえ、夏タイヤ交換には少々早いらしい。
市内だけを走る分には問題ないと思うけど、長距離にはまだ早い。
SVXは1年古いスタッドレスをはいて、働夢君は夏タイヤをはかせる。
この時期になると、人からタイヤ交換を頼まれるのでちょっと面倒。まして、ニュータイヤでホイルバランス取りとなると・・・。

ジャッキアップ中〜

夏タイヤ

1年古いスタッドレスをはかせる。
この時期の走行はタイヤが減る!
GWまでこのまま。たぶん・・

殆ど市内しか走行しないので減らない。
夏タイヤはなぜかスッキリ!


2008年 ふゆ〜

今年も冬の季節がやってきました。
毎年必ず冬はやってきますが、いつも憂鬱になる季節でもあります。
冬が無ければ廃油ストーブを作る必要もない・・?
11月下旬、雪もそれなりに降っているので除雪機の出番・・、ところが調子が悪い。
運転途中でオーガが下がらなくなってしまった。
上昇したまま、下がらない。
一応ヒューズくらいは確認したけど、異常なし。
ここはホンダの出番です。電気的な故障ははなっから挑戦する気になりません。

下がらないオーガ

ハイブリッドなのでオーガは電動で動作します。

「ホンダウィング」に来て貰いました。
簡単です。
下降側のリレーが壊れただけでした。
リレー交換して終了です。

時間にして20分程度。

ついでなので色々聞きました。

Q1:デフ(では無いけどウォームギア)オイルの交換サイクルは?
A1:殆ど汚れないので外見的に異常が無ければ気にすることないです。

Q2:クラッチの一般的な交換サイクルは?
A2:最近のは10年経っても大丈夫。
  殆ど交換することが無くなりました。

Q3:定期交換部品は?
A4:エンジンオイルとプラグくらい。

クラッチの減りを結構気にしていたのですが、その必要も無かったようです。
まだ当分使えそう。

2009年 あけおめ〜


2009年1月は、カレンダーのせいで、早々と5日から仕事始めとなった。
早速、仕事で地方へ行ったときに遭遇した鹿の群れ。
ただの遭遇ではなく、危うく激突するところだった。
真冬に鹿が道路へ進入することは意外と少ない、と思っていた。少なくとも私は経験がなかった。
いきなり道路へ飛び出してきた鹿が6〜7頭、交通量の少ないところなので鹿も油断したのだろう。
急ブレーキを掛けながら、徐々に迫り来る鹿に「神様!」と念じながら何とか制止でき、鹿達も棒立ち状態!
「ほ〜っと」した刹那、いきなり逃げる逃げる。
追いかけた訳じゃないけれど、車の進行方向なので携帯カメラで2枚だけ撮影成功。

走る走る〜!

殆ど車も通らない北海道を象徴するような道路。
しかし、こんな事は滅多にない。
両側が雪の壁なのですぐには路外に逃げ出せない。
鹿も災難です。
たまたま道路に出たら、たまたま車と遭遇という運の悪さ、同情します。

外気温マイナス15度。
「しばれ」ます。
木々が凍り付いて幻想的な景色です。
北海道に住んでいてもこんな美しい景色は滅多に見られません。

やはり北海道はこんな景色がよく似合う。