待ちに待ったパーツが入荷しました。
予想を超える価格には、ビビりました。予想プラス10万円でした。
ついでなので予定外のものも注文してしまいましたが・・・。
この際なので「まっ、いっか!」という感じです。
本日は作業前の準備です。突然配管からエア漏れがあったり、除雪機を片付けたり、この時期はいろいろ仕事が増えます。
エンジンヘッドまで外さなければならないので、集中できる環境が必要です。

パーツ入荷!



SAABのエンジンを下ろしたのはもちろん初めて、縦にでかい!設計の古いエンジンだからしょうがないけど、それにしても・・。
詳しい状況はまだ分からないけど、当然交換部品は予想よりも増える。テンショナープーリーはシャリシャリ言ってる。
ホース類も痛みが激しい、ドライブシャフトブーツも危ない。
あと何年乗るか妻に聞いてから交換部品を考えよう。

いよいよエンジン吊り上げ!

エンジンがひどい!走行中止まるのはやはりまだ直っていない。
原因は分かった。「クランク角センサー」しかない。
しかし、悪いのはそれだけではない。
ウォーターポンプも限界に来てるし、シリンダブロックの<メクラ>からクーラントが漏れている。
オイルポンプにも不安がある。クランクプーリー付近からも異音がする。
ベルト類は一度も交換したことがない。ヘッドガスケットは消耗品と言われるくらい寿命が短い。
出来れば全部なおしたいけど、パーツ代だけで30万オーバー・・・!!  どうちよう!?
いくら何でも高すぎる。SAABはとにかくパーツが高い。エンジンマウントは左右2個で5万円以上、パッキンセットも6万円。
ハブベアリングも交換しなければならないので40万はいきそうな気配だ。迷う・・・。
とにかくエンジンを下ろして状態を確認する。

エンジン脱着!!


エンジン修理

パーツも入荷したのでいよいよ本格的なエンジン修理です。
修理というよりもややレストアに近い感じ。
調子の悪いところだけじゃなく、ガスケット類や、ウォーターポンプ、クランクプーリー、エンジンマウントなどエンジンを全体的に改善してしまいます。

新パーツ取り付け。
オイルシールも交換。

クランク角センサ


ここまでは約1日の作業。
途中工具を買ってきたりでロスが多かった。
エンジン修理だけなら3日で終了する感じ、でも清掃したり錆落としすると倍くらいの時間がかかりそう。
分解してから判明する交換パーツも出てくるし、しばらくは掛かりそう。
のんびりと?やってみます。(妻には言えないけど)


シリンダーヘッド脱着

最も重要なヘッドガスケットの交換。
難しくはないけど、非常に神経を使う作業。

組み立て作業

シリンダヘッドを取り付けたら後は簡単です。ただ組み立てるだけ。
ヘッドやカムカバーはボルトの締め付け順と規定トルクで丁寧に行えばいいだけ。
残り作業は簡単だけど細かいのでちょっと面倒。

エンジンルーム洗浄

ボディ側の残りの作業は・・・、結構ある。
ウォーターバルブの交換、ダッシュボードの裏側にあるので室内側のインパネの下側を全部外さなければならない。
ハブベアリングの交換とアウターブーツの交換、基本的に国産車と要領は同じだがサーブは車体を上げるとストラットが力一杯下がってしまうので、スペーサーを挟んで下がらないようにしなければならないが、エンジンがないので車十が軽くて下がらないので挟むことが出来ない。そこでスプリングコンプレッサーを使いスプリングを縮める。
何ともやっかいな足回りでやりにくい。


ボディー側パーツ交換@

悪いのはエンジンだけではない。ウォーターバルブ、ステアリングシャフトとベアリングも寿命が来ている。
国産車ならステアリングのベアリングが壊れることは滅多にないと思う。
ところがC900は例外なく壊れている。ベアリングが壊れるとシャフトが削れてしまう。
これらはインパネの裏側にあるのでそっちの方が大変なのだ。


一人で外すのは厳しい。
傷が付くのでその辺にぽんと置けないし、腰にきつい!!


エンジン搭載してからがもっと大変です。ホース類の接続、配線、ギアのリンケージ、ドライブシャフト接続、パワステオイルの注入などかなりの作業があります。
慎重に正しく行う必要があります。


パーツはいちいち洗浄しながらやっているので時間が掛かる。
レストアをしているような気分だ。
せっかく分解したのでやらなければもったいない。
清掃や洗浄は寿命を延ばし、異常があっても発見しやすいし、整備も楽になる。
エンジンマウントを交換したらシフトレバーの動きが変わった。
マウントがへたるとエンジンが下がり、ギアリンケージやホースの負担も増すので重要なのだ。
マウントのブッシュがエンジンの振動を吸収し、車体の負担も軽減される。

来月からガソリンが値上げされるかもしれない。
SAABには燃料があまり入っていない。
入れてこよう。 でも試運転無しで走っちゃって大丈夫か?

多少高くても一番近いスタンドに行こう!
あわててボンネット付けた。 取り付けは2分で付けられる。実際に。

片道約500メートル。道路に出た。

おぉっ!!  静かだ!!  振動が、振動が無い!!
妻が言う。「サーブの一生懸命走っている感じが気に入っていたのに・・」

加速もスムーズで心地よい。
これほど変わるとは思わなかった。

走っているうちにパワステのエア抜きも出来ちゃったみたい。
ガソリン満タン(ハイオク)と、ついでに携行缶×2個入れてしまった。


いよいよ試運転。
この手の車は油脂類が全く漏れないというのは難しいので、にじむ程度は上等の部類。
パワステオイルの漏れは完全に止まったはず。

イグニッションを回す。
アイドリング時のエンジン回転数は丁度1,000/rpm。
ギアをドライブに。
エンジンが暖まるまでゆっくりと走行する。
エンジンはゆっくりと回転を上昇させた方が分かり易い。
ばらつきは無く、定走行でも安定している。
暖まったら加速を確かめてみる。
確実にエンジンが軽くなったのが体感できる。
何よりも、アクセルを戻したときに回転の戻りが早くなった。
レスポンスが上がった。
エンジンの振動はマウントが吸収しているので騒音もかなり変わった。
走行時の振動もマウント効果が現れている。
交換したパーツ代は高かったけど、金額に見合う効果は十分に達成できた。
エンジンパーツとマウントで約27万円。
ハブベアリング類で約10万円。
計37万円。
高いか安いか微妙なところ。
国産車なら1/3〜1/5程度。
テスト走行時間は約50分。
予想を上回る満足な結果でした。


と思ったら・・・・・

柔らかなプラスチック製。
ポヨポヨです。簡単に変形する。

サイドバンパー


十分に暖機運転を行い、AC負荷を掛けない状態で調整を行う。
スロットルスイッチを閉じた状態(コネクタにジャンピング用のコードを付ける)
テストターミナル線のアース。
エンジン停止状態
この状態でスロットルスイッチを回転させてスイッチが「カチッ」という箇所で固定する。
同時にキックダウンワイヤーの調整も行う。
これでアイドリング回転数が850rpmになれば良い。
ならない場合、さらなるチェックと調整が必要だけど、とりあえずこれで走行テストを行ってみる。
約30分走行。
チェックランプは全く点灯しなくなった。
信号待ちでのアイドリングも安定しているし、問題ない感じ。
しばらくこれで様子を見ることに。

アイドリング調整の方法は過去に手に入れた、○○自動車のメカニック用の「サービスインフォメーション」を見て行った。
少々古い資料だけど、基本的に変わっていない。


特殊工具?

プレスでハブを抜くときに使うスペーサー。
SVXのローターを加工。

ハブとローターカバーの間に挿入。

サーブのハブの整備は本当にやりにくい。
あとは取り付けするだけ、古いパーツは思ったよりもひどくなかった。
でも、あと10年くらいは乗りたいので良しとする。

ボルト2本だけで固定されてる。
妻のお手伝いで持ち上げる。

 ボンネットフードの取り外し

エンジンはいろんなモノと繋がっている。シフト、ハーネス、ドライブシャフト、パワステオイルライン、ワイヤー類、燃料などのホース、クーラントホース、等々・・・。、

これからがてぇへん

エンジンブロックに突き刺さる感じで入っている。Pから3にしてワイヤーを出し、カラーをずらしてリンクを外す。

シフトリンク

電動ファンを外し、クーラントホースを外す。

ホース類を外す

コンプレッサから順にホースを外す。
ガスはすでに入っていないので平気。

エアコンホース

ヤイヤー類やハーネスは通り道が複雑。元通りにするのが大変そう。

スロットルワイヤー

ドライブシャフトを抜くためにはストラット側を外さなければならない。恐ろしいめんどくささ。

ドライブシャフト

これで車体側と関係が絶たれた、はず。ここまで5時間もかかっちまった!

準備が整った

ハブハウジングを外しているのでタイヤは付けられない。
リフトで浮かしたままにして今日の作業終了。
疲れた・・・・。

リフトアップのまま

ロープを掛ける適当な場所がないのでエアコンコンプレッサを外してオルタのステーにロープをまわす。

ロープがけ

ボディーから浮いた瞬間が一番緊張する。エンジンが傾かないか、はずし忘れの補機類はないか。

少しずつ吊り上げ

クレーンはアームなので上昇させるとエンジンは前後する。クレーンを少しずつ移動しながら吊り上げる。

大丈夫そう

一安心、完全に持ち上がりました。
FF車ですがエンジンは縦置き、ベルト類は室内側、ミッションはクランクケースの下。変なエンジン。

完全に抜けた

ATオイルパンが平らなので、お行儀良く直立不動します。それにしても、油まみれ・・。

とりあえず隣のガレージに

オイルドロドロ、エンジンマウントはかなりすごい状態。

エンジンルーム

フロントハウジングを組み直してタイヤを取り付け、エンジンが直るまで外へ移動。エンジンがないので車高かなり上がってます。

邪魔なので移動

SAABC900ユーザー必携修理書。ただし英語。必要な部分をOCRソフトで読み込み、翻訳ソフトで変換します。恐ろしく面倒・・。翻訳は自動車工学用語が入っているので意外と分かる。Yahoo翻訳だと訳が分からない文章になってしまう。と言うより、文章じゃない。

赤  本

あまりない。
みんなドロドロ。

外した補機類

殆ど国内にあった。
エンジンパーツとフロントハブ周りのパーツ。
相当改善されると思う。

届いたパーツ

ボルト類に前もってCRCを注入しておく。
固着しているボルトもたくさんありそうなので。
修理って結構力仕事。
これからが大変です。
でも、復活するのがとても楽しみ!

復活が楽しみ

近くにエアが無いのでエア漏れ修理のついでにカプラーを追加。
パーツケースや段ボール箱など用意して準備万端!

エアを追加

外すものたくさん。
どうなるか楽しみです。

着手前

これは異常はないので外しただけ。

インマニ

ヘッドを外すので外すものはまだたくさんある。

まだまだこれから

こちらが室内側になる。
車体に載っていると隙間は5cmほどしかないので、ベルト交換も非常に大変。

クランクプーリー

クランクシャフトの固定はフライホイルのボルトをケース側から17ミリのディープソケットで固定する。

クランク固定

スピンナハンドルで簡単に緩んでしまう。

プーリー側

エンジンが走行中に停止してしまう原因はたぶんこれのせい。

クランク角センサ

本体側の面。

ケース

外したボルト類はビニール袋に入れて組み立てまで、まとめて保管しておく。

クランクシャフト

スプロケットを外す前にクランクシャフトの合いマーク、スプロケットの合いマークを確認しておく。まだテンショナはそのまま。

カムスプロケット

クランクの位置合わせ。

フライホイルの合いマーク

プーリーは3つになっている。
ゴムダンパーが挟まれているので走行距離に応じて交換が必要。

上が新パーツ。

クランクプーリー

今後二度と外すことはないと思うので綺麗に。

プーリー組み立て

ゴムは必ずヘタる。
エンジンマウントを交換するだけで振動が小さくなる。

ミッションマウント

先にテンショナを緩めておく。
ボルトはかなり堅い。
実際はスピンナハンドルを使用。ソケットのコマは1/2を使用。

カムスプロケット

クランク角センサのためのパーツ。
左が新パーツ。

ディスクセンサー

すっきり

スプロケットを外すとタイミングチェンは外れる。

特に減っていない感じ。
思ったよりも長持ち?

テンショナ

ベアリングがカリカリしてました。
完全に寿命が来ていたようです。

ベルトテンショナ

新プーリー。
ステーは清掃してピカピカ!

ベルトテンショナ

非常に重要なパーツ。
これが悪いとエンジンはかからない。
高温にさらされるので注意。
セーブルが途中でこすれによって切れかかっていた。原因はこれか!

クランク角センサ

シリンダヘッドを外そうと思ったら、トルクスの♀のコマが必要だった。
しかも16ミリ。
そんなの持ってないので工具やさんに買いに行く。
買ってきてさあ外そうと思ったら、1/2のエクステンションが無い!
あったはずなのにどこへ行った!
結局出来ず、明日買ってこよう・・。

今日はこれまで

休日は車を入れないのでガレージいっぱいに使っています。
部品の整理をきちんとしておかないと余計な時間が掛かってしまう。

風    景

ヘッドガスケット交換です。
ヘッドに歪みがなければだけど、たぶん大丈夫だと思う。

あとはシリンダヘッド

当然オイルドロドロなので清掃していっちょあがり。

パワステポンプ

オルタネータのステーとベルト張り調整ボルトにはゴムブッシュが使われている。ステーの方は直径で0.7ミリ痩せていた。

オルタネータステー

こちらはベルト調整用。
見にくいけど、カラーが中心から相当編心していた。ゴムはプラスチックのように硬化していた。

ブッシュ

表面はシルバーの塗装が施されていたがシリンダブロック付近はかなり錆が出ていたのでベルトサンダーで錆落とし。

エキマニ

探しても見つからなかった1/2のエクステンションバー。

こんなのあるわけ無いトルクスの♀。
トルクスの♀は「E」という記号が付く。
これはシリンダヘッドボルト用で「E-16]というサイズ。
♂は「T」という記号が付く。
どっちも<KTC>

工具専門店に行って教えてもらいました。

工   具

ボルトは両側から少しずつ緩める。
かなり大きなトルクなので差し込み角12.7のソケットを使用する。

外した状態

シリンダヘッドは意外と簡単に外れる。
ガスケットの跡を綺麗な面にする。

ガスケットは結構傷んでいた。
交換して正解!

シリンダ側

カーボンがすごい。
クリーナーで落とす。
カムは外さないでこのままで。。

ヘッド側

シリンダブロックのメクラを外した状態。
ヘドロがぎっしり。
これじゃ冷却水が流れない。

ヘドロ・・!

ひどすぎる!
完全にヒドロだ。結構出てくる。
信じられない。

どろどろ〜

新しいパーツは気持ちがいい!
ガスケットでも同じ。
すばらしい!

NEWヘッドガスケット

嵌め込んでから軽くボルトを締める。
本締めは次回。

シリンダーヘッド

耐熱塗装どす。
ピカピカどす。

エキパイ塗装

パッキンとシールを交換。
ボルトは対角線で締め付け。

オイルポンプとクランク角センサ

規定トルクで締め付け。

タイミングチェンテンショナ

フライホイルを固定して規定トルクで締め付け。

クランクプーリー

新品に交換。これであと10万キロは走れる。
パッキンと液体ガスケットを併用。

ウォーターポンプ

ベルトは2本掛け。
エンジンらしくなってきた。

プーリー取り付け

気分を変えて反対側の作業。

エキマニ

トルク22Nm。トルクレンチで。

カムカバー取り付け

パワステポンプ、テンショナなどを取り付け。位置が複雑で分かりにくい。

オルタネータなど

ステーを取り付けないとパワステポンプが付かない。

エンジンマウントステー

これも規定トルクで締め付け。

インテークマニホールド

車体に乗せてからじゃ大変なのでセッティングしておく。

ベルトの張り調整

結構複雑。
記憶に残ってないので、写真を見ながら・・。

ホース類

ミッションを除く殆どのガスケットを交換終了。
汚れも落ちてスッキリ! パーツもピカピカ! 消耗パーツも殆ど交換終了。
これで生き返るか!?
エンジンはこれで終了。次ははボディー側。

完  成!

オイルと泥、漏れた不凍液でドロドロベタベタ。十数年の汚れが溜まっています。

エンジン外した直後

70度くらいの温度で洗浄。
ホース類はビニール袋で保護し、洗浄機で丁寧に洗浄。

洗浄後

ダッシュボードの下側を全部外さなければならない。ねじ類は全てトルクス。

これからが大変

ウレタン製。ボンネット側から左右ボルトで固定されている。知識無しで外そうとするとまず発見できない。パネルの次にダクトを外す。

ダッシュボード下部パネル

エンジンのウォーターポンプ→ウォーターバルブ→ヒーターコアの順にクーラントが流れる。ウォーターバルブは室内温度調節に使われる。

ヒーターコア

奥にはヒーターコア(熱交換機)が見える。

手前はステアリングシャフト

ヒーターコアの銅管はウォーターバルブに接続される。

ウォーターバルブ接続

ステアリングシャフト。網(コラムケージ)のようになっているのは衝撃時に縮まるようになっている。シャフトはその中、同じように縮まる。

これからが大変

中にシャフトが入っている。

コラムケージ

シャフトを回すとシャカシャカと音がする。

ハンドルを外す

上が外したシャフト、下が新品・・なのに錆が・・。古いシャフトのベアリング部分が完全にすり減っているので使用不可。

シャフト

外周はゴム製。ニードルベアリング。
左が外したもの。あまりにお粗末。耐久性は考えていないのか。

ベアリング

ハンドル側に付いている。
まだ使えそうだけどプラスチック製なので交換。

リテーナー

ベアリングとシャフト、リテーナーを交換。動きがスムーズになった。

交換後

ウォーターバルブとヒーターコアは部品取り車から調達。かなり程度が良かった。

ロアセッション

イン・アウトで大きさの違うOリング2個を使用する。もちろん新品に交換。

ウォーターバルブとの接続

タイヤをまっすぐにしておくと後が楽です。

コラムケージ取り付け

トルクス数本で固定されているが見えにくいところにあるので作業性は良くない。

エアダクト

ダクトやパネル取り付けの方が手間が掛かっているような気が・・。

ダッシュ下部パネル

ここまで取り付けると運転には支障ないのでコンソールはエンジン設置後に設置する。

ハンドルの仮付け

億劫だった室内側の作業も完了した。
普段出来ない箇所の脱着だったので掃除も出来たし、完全にへたっていたラバー類やスポンジも全て交換できた。

後はエンジンを載せるための準備。

ハブ部分をストラットからを外さなければならない。

それとエンジンマウントダンパー交換。

それでやっとエンジンを載せることが出来る。

ボディーをガレージに

あと少し

今日はエンジンを載せようと考えていましたが、気分的にいまいちだったのでエンジンマウント交換だけにしました。
これが趣味の良いところ、日程に義務感がないのでお気楽にやれます。
簡単ですが、パーツ代は約9万円といっちょまえです。

ボディー側パーツ交換A

ちょっと見にくいですが、左が新品。
高さが全く違います。
エンジンを外したときは真っ平らだったので若干戻ったようです。これだけ平らだとエンジンの振動は直接ボディーに伝わる。

新旧マウント

左右2カ所。エンジンは3点で支えられており、あと1点はエンジンのミッションに付いている。

マウント取り付け

マウントを新しくするとエンジンの振動の吸収、位置が正常になるのでボディー側の各リンクに負担が掛からないので効果は大きい。

エンジンルーム

ドライブシャフトを抜くためにタイヤまで外したけど、止めました。
神経を使う作業が億劫で・・・。
昨日一人で車体を移動したり、エンジンを移動したりしたので非常に疲れた!

しばらく土曜日も仕事だったので進捗もいまいち・・。
GW前には終わると思っていたのに。
たぶんGWの前半には終わると思うけど、他に何事もなければ・・。

早くボディーに載せたかったけど、今日は集中力が無い感じなので次回に延期。

積載待ちのエンジン

ボンネット外し

エンジン搭載の日がやってきました。 搭載前にドライブシャフトを抜かなければなりません。
ドライブシャフトを抜くにはスプリングを縮めなければハブは外れません。なので非常に面倒です。
今日はちょっと風邪気味なのでエンジンを載せるだけにします。

エンジン搭載 @

スプリングポンプレッサーでスプリングがストラットから浮き上がる程度まで圧縮する。
そうしなければハブを外すことが出来ない。ただし、専用のスペーサーを挿入していればその必要はありません。

スプリングを縮める

実は一度で搭載は出来ませんでした。
吊り上げたときにエンジンを水平に保っていないとボディーのあちこちに接触して搭載は出来ません。

吊り上げ

前後左右を水平になるように吊り上げます。

吊り上げ

少ーしづつ下げて注意深く下ろす。
エンジンマウントに正確に設置するように。1cmのずれも不可。マウントのボルトが付けられません。

挿入!

マウントのボルトにピッタリと設置するように微調整しながら下ろす。
ほんのわずか浮いている程度の時にボルト合わせをすると後が楽。

もう少し・・

ボルトを仮止めしたあとしっかりと固定する。

完  了

今回は下回りの接続を行います。
1.ミッションのリンケージ (一番はじめに行う、手が入らなくなるので)
2..ドライブシャフトの接続  (ジョイント部はモリブデングリースをたっぷり)
3.パワステポンプとホースの接続。 (先に行わないと手が入らなくなる)
4.ブレーキキャリパの取り付け  (キャリパのボルトはネジロック材を忘れずに)
5.ブレーキホースの接続。 (ブレーキオイルは 後で油脂類をまとめて行う)
6.マフラーの接続。  (溶接部から若干漏れがあるようなので溶接を行う)

エンジン搭載 A

ブーツにはモリブデングリースをめいっぱい入れる。モリブデングリースは加重のかかるところなどに用いる。
バイクのスイングアームもこれ。

ドライブシャフトジョイント

ダブルウィッシュボーン。
ショックはビルシュタイン。

キャリパ

エンジンが乗っかると車体が水平になった。
でも、まだでハブベアリングの交換が残っている。

夏タイヤ

大きな作業はもう残っていないけど、細かい作業は意外と時間が掛かる。
あと1日で完了するくらいかな?

あとわずかだけど・・

エンジン搭載 B

電装の配線、燃料ホース、クーリング系統の接続を行います。
どれが先と言うことはない、一番奥から進める。
クーラントは原液と水1:1 、我が家の水は鉄分の多い地下水なので使えない。
いつもは地方の妻の実家から貰ってきたものを使っていたのだが、在庫が切れていた。
そこで、水道水を使っている一番近い人であるもあいさんに頂いた。
水を貰うってなんか変な感じ。災害に合ったわけでもないのに・・。 おかげさまで助かりました!!

配線とクーリングホースの接続。
配線とホースの取り回しは結構複雑。
綺麗にレイアウトすると無駄がない。

配線とクーリング

油脂類はパワステオイル、エンジンオイル、ブレーキオイルなど。
エンジンオイルは意外と抜けていた。
4L追加した。

クーラントと油脂類

一通りの作業は済ませた。が、
いきなりエンジン始動には不安があるので目視確認を行う。

一応完了

やっとエンジン始動までこぎ着けました!
作業量はそれほどでもなかったけど、期間だけはいっちょまえにかかった。
エンジンはかかるだろうか? なんて心配はいらない! 一つ一つ確実に行ってきたはずだ。
始動するか否かの問題ではない。これから長き渡って乗り続けることが出来るかどうかだ。
エンジンはかかって当たり前。安定してスムーズに回転し、レスポンスが良くなければならない。

エンジン始動!!

点検は全て済んだ。
バッテリーも設置した。
イグニッション ON!
メーターランプは正常だ!
セル ON!
・・・・
・・・・・・・・
「ブロロ〜ン」
よしかかった、オイルが回るまで回転は上げない。
しばしアイドリングのままで数分・・・。
一旦エンジン停止。
オイルチェック。
オォ、若干減っている、1L追加。
再びエンジン始動。
今度はすぐにかかった。
タペット音が変わった。
オイルが全体に回り始めた。
アイドリングも安定している。良い調子だ。
クーラントを追加。
今度はしばらく回し続ける。
安定したままだ。
水温が安定したら軽くエンジンを吹かす。
以前に比べると随分スムーズになった。
振動もかなり軽減された。マウント交換の効果が確実に現れている。
排気音もなかなか良いGood!!
漏れが完全に止まっている。
エンジン停止して、車体をリフトアップ。
油脂類の漏れを下から確認する。
パワステオイルが若干漏れている。
交換していないホースだ。
しかし、緊急性は無いようなので交換するまでこのままでも問題は無い。
次回、細部の調整を行っていよいよ走行を行う。
あっ!! ボンネットがまだだった。

パワステオイルがかなり抜けていた。
やはりすぐに交換した方が良さそうなので早速交換。
新品ではなく、部品取り取り車から調達。
部品取り車の方が年式が新しく、使用期間も短いので程度が良いのだ。

パワステホース交換

途中から人の薦めで使用してみたエンジン洗浄剤。
水溶性なので薄めて使うことも可能。
原液で使用するとドロドロ油や、アルミホイルの裏に付いたカーボンの汚れも良く落ちる。
ブレーキクリーナー違ってすぐに乾燥しないので使いやすい。

エンジン洗浄剤

エンジン搭載は一通り終了したので、ボディ下回りの洗浄と試運転です。
と言っても一度走行しているし、調整のためエンジンはそれなりの回しているので問題ないとは思うのですが。

試運転&下回り洗浄

めいっぱいジャッキアップしてリジットラックに載せる。
ガレージジャッキは防水ではないのであまり濡らしてはいけません。
洗浄前にエンジン洗浄液をスプレーし、少々時間をおいて洗浄機でドロドロを落とす。
エンジンルームは以前洗浄しているが、下回りはまだかなり汚れており、油脂類が漏れたときに分かりにくいので綺麗にする。

ニューパーツを確認したらハブだけ注文して肝心のベアリングが無かった!
パーツの分解図を見てベアリングと思いこんでしまったらしい。
キャリパーを外し、ハブナットを緩めてから分かった。大失態だ。
明日ベアリングを注文しなければ・・・。

ハブベアリング交換

何もすることなく、外したものをまた取り付けるだけの無駄な作業。
圧入器を使用してローターが入るくらいまでピストンを戻す。

ピストンの圧入

いろいろなピストンのサイズに合うようになっている。
使用頻度は少ないので三流メーカーのもので十分。
といっても全く問題のない品質。

ピストン圧入器

SAABのバンパーモールは品質が悪い。数年で曇ってしまう。
綺麗なシルバーから小汚いグレーへとイメチェンしてしまう。バンパーは3分割モールは4本使用する。
当然バンパーを外さなければならないが、小ネジが多いので意外と面倒。

バンパーモール交換

このバンパーはフックに引っかけているだけ、かなり粗末な構造。
欧州車はこんなもんです。

サイドバンパーを外す

ん〜ん〜、粗末だ。

アルミステー

モールは板バネで突っ張っているだけ。ん〜んお粗末。

バンパー内側

センターバンパー、交換前

曇ってる・・

たかがバンパーモール交換も作業は面倒。
バンパーの内側に小ネジがあるので結構上げたり下げたり。もちろんジャッキアップでも出来ますが・・。

リフトアップ

画像だと分かりにくいけど見た感じはかなり変わった。
モール交換は妻の希望。

完    了

なんかかっこよくなったかも・・。

意外と良いかも

「Check Engine」が時々点灯し、アイドリングが一定にならない。
加速時も何となくぶれがあるような感じがある。
やはりアイドリング調整が必要、当たり前か!

アイドリング不調!?

パーツリストではポテンショメーターとなっている。

スロットルスイッチ

ジャンパーコード

部品が届いたのでやり残していたハブ&ベアリングの交換です。
C900はハブの取り外しが大変です。
スプリングでロアアームが下方向に伸びっぱなしになるためです。
急遽スペーサーを木製で作成して何とか済ませました。

ハブ&ベアリング交換

ついでにブレーキパッドも交換してしまいます。

キャリパーを外す

アッパーアームとボディの間にスペーサーを挟んでます。一時しのぎで木製で制作しました。

ハブを外す

これにブレーキローターが付いてます。

外したハブ

強度が必要なので・・

完  成

挿  入

こんな感じで。

挿入後

スペーサーに載せます。

プレス!

ハブだけをプレスで押し出します。

押し出し!

こんな感じで抜ける。

抜けたハブ

同じくプレスでベアリングを押し出す。
ベアリングの前後にサークリップがあるので忘れずに外す。

ベアリングを抜く

内側だけを押したらベアリングは使い物にならなくなるので注意。

ハブを圧入するときは

ローターカバーを忘れない。
忘れるとまたハブを抜かなくてはならない。

ハブの圧入

片方完成。
綺麗なパーツは○○いい!

完     成